090.ア津天主堂

公式引用

 ア津漁港背後の集落の中に、海の天主堂とよばれるア津天主堂がある。

 この建物は、昭和9年にハルブ神父により建築され、尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式建築であり、堂内は畳敷きになっている。

 天草には、かつて天草コレジヨがあり、キリスト教・西洋文化の栄えたところである。その中でもこの地域は弾圧を受けながらも、隠れキリシタンが信仰を守ってきた土地で、ア津天主堂は今なおキリスト教信者の祈りの場であり、結婚式なども行なわれ、この地域に住む人の生活に深く関わっている。

 津漁港の一帯は、集落内道路や公園、駐車場などが整備されており、往時を追懐するため訪れる人や安らぎを求める人も多く、漁村を散策しながら海の天主堂の風景を堪能している。

 また、「教会の見えるア津みなとのフェスティバル」では、世界の平和に向けて祈りが捧げられ、打ち上げ花火大会やア津ハイヤ道中踊りなどで賑わう。

到達記録

 平成27年01月03日、平成30年12月29日他、何度か訪問しました。

 ア津天主堂(さきつてんしゅどう)は、熊本県天草市河浦町崎津539にある教会です。

 「ア津」と「崎津」の二通りの表現がありますが、「ア津」が本来の表記のようです。

 江戸時代のキリスト禁教時代に、「絵踏み」が行われていた庄屋役宅跡に、現在の天主堂が、昭和09年(西暦1934年)に鉄川与助の建築によって建築されたものです。この鉄川与助という人は、長崎の五島列島でも数々の教会を再建されており、昭和初期の教会建築では名の知られた人です。

 堂内は無料で参観することが出来ます。畳敷きになっているのが印象的です。現地の周辺は、少し寂しいと感じるほど小さな漁村です。

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