曹洞宗両大本山・御朱印めぐり 

前書

 曹洞宗は、坐禅を中心とした修行を重んじます。坐禅は悟りを得るための手段ではなく、坐禅する行為そのものが仏の姿であり、仏道の実践であると考えます。

 開祖の道元禅師は「身心脱落」という言葉を残しました。これは、坐禅を通じて、自分自身の身体や心を束縛している様々な観念や執着から解放されることを意味します。

 曹洞宗には、大本山が2つあり、両大本山と呼ばれています。なので大本山2つと曹洞宗の気になる寺院を参拝して見ようと思います。

吉祥山(きちじょうざん)永平寺(えいへいじ)



平成29年05月24日

1.大本山・永平寺

 永平寺は、福井県吉田郡永平寺町志比5-15にある曹洞宗の大本山寺院です。

 本尊は三世仏(釈迦如来・弥勒菩薩・阿弥陀如来)。

 道元禅師は、中国から帰国後、比叡山などの旧仏教勢力からの迫害を避けるため、越前国に移り、寛元02年(西暦1244年)に大仏寺を開きました。これが、後に「永平寺」と改称されました。


曹洞宗両大本山
【永平寺】
平成29年05月24日
諸嶽山(しょがくさん)總持寺(そうじじ)

2.大本山・總持寺

 總持寺は、神奈川県横浜市鶴見区鶴見二丁目1−1にある曹洞宗の大本山寺院です。

 本尊は釈迦如来。

 總持寺は、元亨元年(西暦1321年)に瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師によって、能登国の地に開かれました。明治31年(西暦1898年)の火災で伽藍の大部分を焼失し明治44年(西暦1911年)に現在の横浜市に移転しました。




平成24年10月26日

曹洞宗両大本山
【總持寺】
平成24年10月26日
諸嶽山(しょがくさん) 總持寺(そうじじ)祖院(そいん)

3.總持寺・祖院

 總持寺祖院は、石川県輪島市門前町門前1-18-1にある曹洞宗の専門僧堂寺院です。

 本尊は釈迦如来。

 總持寺祖院は、明治44年(西暦1911年)に移転した際に、能登の元の寺院は「總持寺祖院」と改称され、能登の信仰の中心地として再建が進められました。




平成28年04月20日

昭和の名水百選
【古和秀水】
平成28年04月20日

曹洞宗めぐり
【總持寺祖院】
平成28年04月20日
大雄山(だいゆうざん)最乗寺(さいじょうじ)

4.最乗寺

 最乗寺は、神奈川県南足柄市大雄町1157にある曹洞宗の専門僧堂寺院です。

 本尊は釈迦如来。

 最乗寺は、天狗信仰があり、寺院の随所に天狗と高下駄が奉納されており、禅の精神と天狗伝説が融合した、独特の雰囲気を持つ寺院です。通称・清瀧不動尊(きよたきふどうそん)です。




平成24年10月21日

曹洞宗めぐり
【最乗寺】
平成24年10月21日



平成27年12月29日

関東三十六不動尊霊場2番札所
【最乗寺】
平成27年12月29日
円福山(えんぷくざん)豊川閣(とよかわかく)妙厳寺(みょうごんじ)

5.妙厳寺

 妙厳寺は、愛知県豊川市豊川町1にある曹洞宗の専門僧堂寺院です。

 本尊は千手観世音菩薩。

 妙厳寺は、通称・豊川稲荷とされ、伏見、豊川、祐徳を三大稲荷としています。また東海三大稲荷の筆頭とされることがあります。


【豊川稲荷】
狐塚
平成24年10月02日

日本三大稲荷
【豊川稲荷】
平成24年10月02日

曹洞宗めぐり
【妙厳寺】
平成26年11月13日

東海三十六不動尊霊場17番札所
【妙厳寺】
平成26年11月13日
伽羅陀山(きゃらだせん)菩提寺(ぼだいじ)

6.菩提寺

 菩提寺は、青森県むつ市田名部字宇曽利山3-2にある曹洞宗の寺院です。

 本尊は地蔵菩薩。

 菩提寺は、通称・恐山(おそれざん)として比叡山・高野山とともに日本三大霊場の一つに数えられ、「人は死ねば恐山に行く」という言い伝えが残る、死者の魂が集まる場所として信仰されてきました。




平成24年09月06日

日本の地質百選
【恐山の金鉱床】
平成30年07月08日

曹洞宗めぐり
【菩提寺】
平成30年07月08日
地蔵院(じぞういん)/地蔵禅院(じぞうぜんいん)



平成25年03月31日

7.地蔵院

 地蔵院は、京都府綴喜郡井手町井手東垣内16にある曹洞宗の寺院です。

 本尊は地蔵菩薩。

 地蔵院は、桜の名所として有名で、特に樹齢約280年のしだれ桜は京都府の天然記念物に指定されています。


曹洞宗めぐり
【地蔵院】
平成25年03月31日
 曹洞宗両大本山・参拝達成 

満願

 曹洞宗は、日本での開祖は鎌倉時代に宋で学んだ道元です。教義は、修証一如(しゅしょういちにょ)という、無限の修行こそが成仏であるとする教えです。よって仏教界において最も修行が厳しいとされる宗派であります。

 約15,000ほど寺院が傘下にある宗派ですが、完全に永平寺派と総持寺派の二頭体制になっており、永平寺と總持寺の貫首(住職)がそれぞれ2年毎交互に曹洞宗としてのトップに就任するシステムです。

 曹洞宗は、他の宗派と違い両大本山とその他、みたいな格式なので巡礼霊場はありませんでした。

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