082.沖ノ島とおしまさん

公式引用

 鹿島市七浦の沖合い約5kmに浮かぶ有明海唯一の島で、男島・女島の2つの岩礁から成っており、有明海特有の潮の干満差により干潮時にしか姿をあらわさない。

 また、島に鎮座する沖髪大明神は昔から航海神、海神、水神として奉られているほかに、雨乞い祈願に霊験のある神としても崇敬されている。

 女島には、沖髪または「おしまさん」と呼ばれる石像があり、その昔、有明海沿岸地方が干ばつに見舞われたときに雨乞いを祈願し、人身御供として「おしま」という娘が身を投じ、その後間もなく沖の島に屍となって流れ着き、願いは叶えられ、雨が降り豊作となったことで、おしまをこの島に奉り、雨乞い祈願の神様として信仰したことから、沖の島を「おしまさん」と呼ぶようになったといわれている。

 毎年旧暦6月19日には旗や灯火で飾られた船の上で笛、鉦、太鼓で浮立を囃しながら、沖ノ島へ向かいおしまさんを祀る「沖ノ島参り」が行われる。道の駅鹿島の海岸では沖ノ島へ向かう前に七浦各地の船が一同に集い浮立が囃され、その様は実に壮観である。

 現在沖ノ島参りの会場となる道の駅鹿島では、おしまさんの分身が祀られている。

到達記録

 平成27年01月01日、平成30年06月03日他、何度か訪問しました。

 こちらが道の駅「かしま」にあるおしまさんの分身です。「沖ノ島参り」は、旧暦6月19日ということは現在の暦で7月末となる一年に一度のイベント、是非見てみたいですね。

 道の駅の裏側から見えるあの岩礁が沖ノ島かな?

 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【沖ノ島とおしまさん】

[前]を見る [次]を見る

[未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選]に戻る

[全国百選めぐり]に戻る

[トップページ]に戻る