088.ドリュー女史記念碑

公式引用

 宇土市住吉町地先は、一級河川緑川の真水と海水が交じり合う有望な漁場である。

 古くからこの海域で海苔養殖が行なわれていたが、夏場の海苔の生体は謎で、海苔の胞子は夏場に岩場に付着して過ごし、秋口に果胞子を出すと思われていて、竹ひびや海苔網を海の中に建て込み、それに自然に海苔芽が着くのを持つという不安定なものであった。

 イギリスの藻類学者キャスリーン・メアリー・ドゥルー・ベーカー女史が、夏期に貝殻に付着し休眠している糸状体の海苔を発見し、以来、悲願であった海苔の人工採苗が可能となり、海苔養殖業が飛躍的に発展を遂げることとなった。このドゥルー女史の遺徳を記念するため胸像が建てられ、毎年4月に女史を偲ぶ式典が行なわれている。付近はあじさい公園として整備され訪れる人も多い。

到達記録

 平成27年01月04日、平成30年12月29日他、何度か訪問しました。

 イギリスの藻類学者キャスリーン・メアリー・ドゥルー・ベーカー女史の石碑は、熊本県宇土市住吉にある住吉自然公園にあります。

 住吉自然公園には、住吉神社が鎮座しており、住吉灯台が設置されていました。

 現地の石碑の場所から有明海の展望が開けており、海苔の養殖をしている様子が伺えます。

 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【ドリュー女史記念碑】

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