032.奥能登の間垣

公式引用

 北西風(うらにし)が雪を飛ばし、海は山に迫る。上大沢は掌ほどの海の村である。山裾をぐるり竹垣で囲み、21軒の黒い甍(いらか)をのぞかせている。間垣は、凍てる冬の強風を柔らかく受け止める竹の城壁のようだ。間垣は冬だけのものではない。夏には西日を遮った涼風が酷暑を救う。  支柱となる丸太材は一間ごとにあり、その間の高さ4、5メートルの古いニガ竹を交換する。間垣の名は、この支柱の一間に由来するという。間は物と物、または事と事のあいだ。あるいは仕切り。

到達記録

 平成22年10月07日、平成25年07月31日、令和03年09月10日他、何度か訪問しました。

 奥能登の間垣は、長さ約3mのニガ竹という細い竹をびっしりと隙間なく並べてつくった垣根のことです。

 奥能登の海岸線沿いを走っていれば自然と出会える風景です。大沢地区と上大沢地区の2つの集落が代表的な「間垣の里」として整備されています。

 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【奥能登の間垣】

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