074.室戸捕鯨関連文化遺産

公式引用

 寛永元年(1624)に始まる土佐の突き取り捕鯨は、津呂組、浮津組という2つの鯨組が、和歌山県太地町より網掛け捕鯨を教えてもらうことで飛躍的に発展。以後350年間に亘りほぼ絶えることなく続き、近代捕鯨においては山地土佐太郎、柳原勝紀、志野徳助、泉井守一、小松菊一郎など数多くの捕鯨人を輩出。商業捕鯨の一時休止となるまで日本の捕鯨の中心的な活動を行い、捕鯨に関する史跡や遺跡、顕彰碑、絵馬などが数多く残る貴重な地域である。

 <捕鯨に関連する史跡・遺跡など>

椎名・山見小屋跡−来遊する鯨を発見するため山見小屋が置かれ、山見番が詰めていた

浮津・鯨浜−鯨の解体場所

室津港・津呂港−卓越した土木技術で野中兼山により掘削され捕鯨船団の基地港となった

金剛頂寺−泉井守一氏により建てられた捕鯨八千頭供養塔等の鯨組関連のものが多く残る

中道寺−浮津組初代頭元、宮地武右衛門が建てた寺。鯨の位牌等が残る

浮津・八王子宮−浮津組の氏神。泉井守一、小松菊一郎砲手以下46名が第一回南氷洋出漁からの帰国後神恩を謝して鳥居を奉納

津呂・王子宮−津呂組の氏神。数多くの寄進物が境内に残る

三津港−津呂組・浮津組が交代で使用した港。現在も引き揚げのスロープ跡が残る

到達記録

 平成23年12月23日、平成30年05月21日他、何度か訪問しました。

 キーワードが多種にわたりますのでかなり難しいミッションです。主なものを巡りました。

 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【室戸捕鯨関連文化遺産】


 室戸岬からの展望です。ジオパークに認定されている海岸線沿いが実に美しいですね。


 キーワード「室津港」です。室津岬港の外側部分にあたります。近代的改修が行われている印象です。


 キーワード「津呂港」です。室津岬港の内側部分にあたります。こちらの方が趣があって良いですね。


 キーワード「津呂・王子宮」です。狭い路地の中に鎮座している神社です。鳥居の裏手に津呂漁業協同組合や津呂遠洋漁業松々主組合の文字が見てとれました。


 キーワード「浮津・八王子宮」です。捕鯨出漁記念の文字が見てとれる石碑がありました。

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