072.水が浦の段々畑

公式引用

 宇和海に突き出た三浦半島の北部に位置する遊子は、かつてイワシ網漁業の盛んな地区であった。漁業者たちが自給自足の生活ができるよう、急峻な山を有効に利用し、段々畑が開墾された。段々畑の肥料として豊富に漁獲されたイワシが使われていた。

 さきの大戦後、食料不足が深刻になり、さらに開墾が進んだ。昭和30年代後半、養殖産業が始まり、今は基幹産業のひとつとなっている。その過程の中で段々畑は減少してきたが、近年「段畑守ろう会」などの活動により、再び元気を取り戻しつつある。

 「日本農村景観百景」、「四国のみずべ八十八カ所」などにも選ばれており、眼下に広がる宇和海と段畑の織りなす美しい景観はすばらしい。

到達記録

 平成26年05月02日、令和04年07月06日他、何度か訪問しました。

 水荷浦の段畑(みずがうらのだんばた)は、愛媛県宇和島市遊子にある石垣造りの段々畑です。

 整然と並ぶその姿はとても美しい光景です。全国でも稀有な例と言えるでしょう。漁村なので漁業メインかと思いきや、漁獲したイワシを肥料にしてジャガイモを作っているのだとか。

 明治10年には約8,900枚もの畑が開墾され、現在も約1,000枚の畑が現役だとか。

 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【水が浦の段々畑】

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