059.大多府漁港元禄防波堤

公式引用

 大多府のある備前市日生町は、「日生千軒漁師のまち」と呼ばれ古くから瀬戸内海水運の要衝として栄えた。大多府島は周囲5kmの島で、北岸は天然の良港をなし、江戸時代には岡山池田藩の番所が置かれていた。

 この元禄防波堤を築造するとき、何回も波に流されてなかなかできず、海の神のために子供2人を人柱として閉じ込めたという伝説があり、別名「夜なき波止」ともいわれている。

 また、島内には江戸時代に構築された「六角大井戸」と呼ばれる六角形の石枠からなる井戸が残っている。当時この井戸は諸国の廻船、御用船に飲料水を提供するために掘ったもので、今でも井戸の水は枯れることがない。

到達記録

 令和02年09月08日他、何度か訪問しました。

 大多府島(おおたぶじま)は、岡山県備前市にある島です。

 大多府島は、日生諸島(ひなせしょとう)を形成する島の一つで、日生港から約6kmにある最南部の島で、片道620円で上陸できます。

 大多府漁港元禄防波堤は、江戸時代の元禄の世(西暦1688年から1704年)に岡山藩の土木技術者・津田永忠の指揮で築かれたといわれる防波堤です。全長110mの石垣状の防波堤で、300年経った今でも往年の姿で残っています。

 平成10年(西暦1998年)に防波堤としては、初めて国の登録有形文化財に登録されました。

 人口100人ほどの小さな島で過疎に悩む島ではありますが、六角形の古井戸、夫婦岩、灯籠堂、勘三郎洞窟跡などのスポットを巡りつつ周回出来るトレッキングルートが整備されており、楽しめました。

 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【大多府漁港元禄防波堤】

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