072.因州和紙の紙すき

公式引用

 清らかな水に溶かしたミツマタなどの繊維を汲み取り、「ちゃっぽんちゃっぽん」と何回も何回も揺り動かしながら紙をすき上げていく音。因州に伝わる手すき和紙産業の伝統的な音である。

到達記録

 平成23年07月23日、平成28年04月14日他、何度か訪問しました。

 因州和紙(いんしゅうわし)は、鳥取県東部の因幡国で生産される手すき和紙の総称です。

 因州和紙は、平安時代からの歴史があると言われており、安土桃山時代には御朱印船貿易によって海外に輸出されていた記録が残っています。

 江戸時代から明治時代にかけて隆盛しますが、昭和に入ると、洋紙の生産力が向上したため、因州和紙の生産は衰退していきます。

 平成23年07月23日、平成28年04月14日の訪問時は、「あおや和紙工房」で有料体験をしてきました。

 楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の皮が和紙の主原料とのことで、大まかに流れをピックアップすると、煮て、水洗いして、ちり取りして、叩解(こうかい/繊維を分散させる作業)して、紙すきをして、脱水、乾燥の流れです。基本的に職人技なので、素人が体験できるのは、簡易の作業だけですが、雰囲気を楽しむ感じです。

 残したい日本の音風景100選【因州和紙の紙すき】

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