1223.中部の旅その87:富岳風穴と鳴沢氷穴


 令和07年11月05日08時半からのスタートです。


 日本の地質百選【糸魚川−静岡構造線(早川)】を訪ねます。

 糸魚川−静岡構造線は、新潟県糸魚川市の親不知付近から諏訪湖を通って、静岡市駿河区の安倍川に至る大断層線で地質境界です。


 糸魚川−静岡構造線は、フォッサマグナの西辺を通る断層(線)で、フォッサマグナは面を指します。

 ラテン語で「大きな溝」を意味する言葉なのだとか。


 山梨県南巨摩郡(みなみこまぐん)早川町(はやかわちょう)新倉字明川2913-1の内河内川(うちこうちがわ)左岸には糸魚川−静岡構造線が露出しています。

 国の天然記念物【新倉の糸魚川-静岡構造線】です。


 現地駐車場近くにあった新倉湧水です。

 看板も設置されているので、将来、令和の名水百選が選定された時のためにチェックしておきます。

 新倉湧水は、山梨県南巨摩郡早川町新倉南にある湧水で、「アルプスの大断層の近くで湧き出る冷たくて美味しい湧水」として紹介されています。


 早川水系取水口監視所に立ち寄って、西山ダムのダムカードを頂きます。


 新しい道の駅「にしじま和紙の里かみすきパーク」に立ち寄ります。


 本栖湖(もとすこ)に立ち寄ります。

 本栖湖は、山梨県南都留郡富士河口湖町と南巨摩郡身延町にまたがる湖です。富士五湖の中で一番深い湖で最大水深約138mあるそう(現地の案内板より)。


 富士山に雲がかかっています。

 シャッターチャンスを待つ観光客が沢山いらっしゃいました。


 浩庵(こうあん)さんに立ち寄ります。

 浩庵さんは、本栖湖近隣でキャンプ場を管理されています。


 こちらはロッジで手売りでした。1個800円です。hehe...。


 西湖ネイチャーセンターに立ち寄って、富士河口湖町Cのマンホールカードを頂きます。


 21世紀に残したい日本の自然100選【青木ヶ原樹海】&日本の秘境100選【青木ヶ原樹海】&日本の地質百選【富士山】の探索です。

 青木ヶ原(あおきがはら)は、山梨県南都留郡(みなみつるぐん)富士河口湖町と同郡鳴沢村に跨る広大な森林です。

 青木ヶ原は、【富士山】の麓北西側に位置しており、「青木ヶ原樹海」の他「富士の樹海」とも言われます。


 21世紀に残したい日本の自然100選【青木ヶ原樹海】の選定理由は「密生した大樹林は、いまも人の立ち入りを拒む。動物も多様」となっています。

 青木ヶ原は、標高900〜1,300mに位置しており、国の天然記念物【富士山原始林及び青木ヶ原樹海】です。


 樹海の歴史は、約1,200年と言われています。貞観06年(西暦864年)に貞観大噴火(じょうがんだいふんか)が発生し、富士山麓の北西側は溶岩地帯となり、そこから樹林化しています。

 そのため、木の根が長く伸び、露出している樹林が広がっています。


 青木ヶ原樹海には、上記形成理由から、溶岩洞が数多くあり、富岳風穴(ふがくふうけつ)、鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)、西湖蝙蝠穴などがあり、それぞれ有料拝観が可能です。

 富岳風穴と鳴沢氷穴がセット料金600円となっています。


 富岳風穴部から入ります。

 富岳風穴は、山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1にある洞窟です。


 富岳風穴は、溶岩が固まって出来た玄武岩質の岩壁とかつて蚕の養殖に利用された天然冷蔵庫が見れます。

 横長な洞窟で背が高いと屈むのが大変です。


 こちらが蚕の養殖に利用された天然冷蔵庫です。

 昭和30年(西暦1955年)頃まで実際に利用されていたとのだとか。こちら以外にも明治時代には、風穴を利用した蚕種冷蔵業が発達し、全国で250ヶ所以上の風穴が利用されたと伝わります。


 続いて鳴沢氷穴です。

 鳴沢氷穴は、山梨県南都留郡鳴沢村8533にある洞窟です。


 鳴沢氷穴は総延長150mほどの竪穴(縦穴)です。

 鳴沢氷穴は、地獄穴と呼ばれる穴があり、そこに入ると2度と戻れない危険な穴とされており、その穴は江ノ島の洞窟に繋がっているのだとか。昔の人は発想豊かですね。


 天井から滴り落ちた水が凍って出来た氷柱が、大分溶けた状態です。


 春頃に訪問すると、氷柱の状態を見れるようです。

 鳴沢氷穴は、富岳風穴よりも狭い所があり、しゃがんで移動しないといけない空間もあり、身体が大きい人は苦労するかもです。現地は結構涼しかったです。


 鳴沢氷穴の敷地内にあった溶岩樹型です。

 溶岩が樹木を包み込み、冷えて固まることで樹木のあった跡が空洞になります。

 21世紀に残したい日本の自然100選【青木ヶ原樹海】&日本の秘境100選【青木ヶ原樹海】&日本の地質百選【富士山】達成です。

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